大分エージェンシー株式会社

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お知らせ

 大分エージェンシーのお知らせ

第12回目の
今回は、消防設備点検で住戸内への入室を拒否して長年にわたり点検ができて
いないお部屋があるのですが管理組合は
強制的に立ち入ることはできますか?というご相談について紹介いたします。
結論から申し上げますと、本人の許可なく強制的に立ち入ることはできません。
火災が発生した際に消防士が入ることは消防法29条で認められておりますが、
消防点検にはこのような法的強制力はありません。
規約で立ち入りも規定していたとしても、任意に応じてもらえなければ裁判上
の請求を経て、強制執行という形になるかと思われます。
入室を拒否される原因として、①忙しい ②恥ずかしい ③怖い 等々が考え
られます。
今回ご相談いただいた件も、どういった理由で拒否されているのか、そこを把
握したうえで点検実施のための提案ができれば良い方向に向かうかもしれません。
例えば・・・

①忙しい⇒できるだけ希望時間に沿う形にする(ただし、点検予定日以外の日と

なれば別途費用が発生する問題あり)

②恥ずかしい⇒部屋を見られたくないという心理があるので、点検箇所を事前に

周知し限定する。

③怖い⇒女性の一人暮らしの方などに多いので、点検員2名以上で入室する、女性

担当者で実施する、入室中は玄関を解放しておくなど。

「北風と太陽」ではないですが、強制的に立ち入ることも考えるよりも、まずはお
部屋の方のお話をじっくり聞いたうえで対策を考え、進めてみてはいかがでしょうか。