エレベーターリニューアル工事とは、築30年前に実施することになるであろう大規模
な部品交換工事のことです。エレベーターの交換となると費用が掛かりすぎるため、
リニューアル工事をすることがほとんどで、心臓部である「巻き上げ機」と「制御機器」
の電気的な部分の部品の交換や、現状の建築基準法に合わせた安全性に関わる
仕様変更や、高齢者向けのリニューアルをしたりします。
①戸開走行保護装置・・・・扉が解放状態のまま動かない装置。
②地震時管制運転・・・・・地震発生時最寄り階に自動的に着床して、閉じ込めを最小限
にする安心機能。
③停電時管制運転・・・・・停電で閉じ込められた場合、バッテリーで速やかに最
寄り階へ急行する装置。
④耐震対策・・・・・・・・エレベーター機器の耐震性を強化。
⑥意匠工事・・・・・・・・かご内のデザインを変更したり、手摺を設置。

工事期間も10日前後掛かり、そのうち完全にエレベーターが停止する期間も5日間前
後発生することが多いことから居住者の方の協力がないとできない工事です。
また、工事時期についても涼しい時期（春・秋）を選択するマンションが多く工事
着工予定とする1年前を目途に管理組合として合意形成を諮っておいた方が良いかも
しれません。

★工事前★　　　　　　　　　　　　☆工事後☆（鏡の設置・側面押しボタンと手摺の設置）